となり
知己は昔から明るくて
見た目も可愛いくて
人懐っこい性格だったせいか
周りには常に友達がいて
男女共に好かれていた
そんな知己に声をかけてもらい
私はとても嬉しかったのを
今でも正直覚えている
家も近かったせいか
登下校も一緒にするようになり
一緒にいる時間も多くなり
私に取っては大切な友達…
彼を好きでもやはり
知己を裏切ることは出来ない
今まで仲良くしてくれたのは
やはり私には大切なことだった
今は気まずい気持ちでも
¨友達¨には変わりない
恋ひとつで失うなんて
怖くて出来ないと思っった

でも のちに
この考えが甘かったと
私は後悔するなんて
この時はわからなかったんだ

知己は翌日から私のクラスに
よく来るようになった
今まで彼のことで
私が避けていたせいもあり
あまり一緒にいなかったのに
私に彼が好きだと告白した以来
事あるごとに知己は私に
協力を求めてきては
ノロケのように彼の話をした
私はそれがとても苦しかった

そしていつしか私は
彼と話すことさえも苦痛になり
この頃から距離ができ
隣の席は近いようで遠く感じ
私達の間は深い溝ができ始める
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