となり
階段を登りながら
彼はドキドキしていた
そして半分は不安な気持ちもあった
それはもえが妊娠と言う
事実に彼はまだ戸惑っていた
彼は病室の前に立つと
゛七瀬もえ゛と書かれた
扉のネームプレートに
ゆっくりと指でなぞる
そして彼は扉に手をかけ
あえてノックもせずに
扉を静かに開けた
そこには久しぶりに見る
もえの後ろ姿があった
カーテンが全開で
日差しが眩しく照していた
もえは窓際に立ちながら
体を少し震わせている
彼はもえが泣いているのが
すぐにわかった―
そしてすぐにでも近づき
もえを抱き締めたくなる
手をグッと押さえながら
彼は扉を静かに閉じて中に入る
もえはまだ彼の存在に気付かない
そして彼は少し前に進むと
『また、泣いてんだな?』と
もえに言葉をかけると
もえは少し驚きながら
声がした方に振り返った
そこには彼の姿―
もえは自分の目を疑った
彼はドキドキしていた
そして半分は不安な気持ちもあった
それはもえが妊娠と言う
事実に彼はまだ戸惑っていた
彼は病室の前に立つと
゛七瀬もえ゛と書かれた
扉のネームプレートに
ゆっくりと指でなぞる
そして彼は扉に手をかけ
あえてノックもせずに
扉を静かに開けた
そこには久しぶりに見る
もえの後ろ姿があった
カーテンが全開で
日差しが眩しく照していた
もえは窓際に立ちながら
体を少し震わせている
彼はもえが泣いているのが
すぐにわかった―
そしてすぐにでも近づき
もえを抱き締めたくなる
手をグッと押さえながら
彼は扉を静かに閉じて中に入る
もえはまだ彼の存在に気付かない
そして彼は少し前に進むと
『また、泣いてんだな?』と
もえに言葉をかけると
もえは少し驚きながら
声がした方に振り返った
そこには彼の姿―
もえは自分の目を疑った