となり
『ごめんね。お母さん、もえが倒れた時、空太君のお父さんと会ったの。空太君がもえに別れを告げたこと、空太君が病気になったこと、その時に知った。このまま、二人が別れたままなら、きっともえも赤ちゃん諦めてくれるってお母さん、そんなズルいこと考えてた。だけど、もえは空太君と別れた後でも、赤ちゃんは諦めないって決めた時は、もう何も言えないって思った。ただせめて、赤ちゃんは許してあげて空太君とは、このまま会わないでいてくれたら、もえも赤ちゃんも無事でいられるって思ったけど、真悠さんの必死なお願いには、最後まで断り続けることが出来なかった。お母さんも、とことん押しに弱いわね』と
母親はウサギの形に剥いた
林檎を皿に綺麗に乗せ
『食べなさい』と
私の前に置くとニコッと笑った
私は箸を置くと林檎を
ひとつ指でつまむと
ゆっくり口に入れた
『美味しい?』と
母親の問いかけに
私は首を縦に振りながら
林檎を再びかじった
母親が帰り消灯時間が近づく
私は今日1日疲れたのか
布団に潜り込むと
電気もついたまま
深い眠りについていた
母親はウサギの形に剥いた
林檎を皿に綺麗に乗せ
『食べなさい』と
私の前に置くとニコッと笑った
私は箸を置くと林檎を
ひとつ指でつまむと
ゆっくり口に入れた
『美味しい?』と
母親の問いかけに
私は首を縦に振りながら
林檎を再びかじった
母親が帰り消灯時間が近づく
私は今日1日疲れたのか
布団に潜り込むと
電気もついたまま
深い眠りについていた