となり
泣き出してどの位が
経ったのだろうか…
病院に来た時はまだ
昼過ぎで明るかったのが
いつの間にかに
夕暮れに変わっていた

彼は何も言わずに
私の前に座っていた
私は顔を上げ彼を見つめると
彼は何も言わずに微笑んだ

『ごめんね…』と
私は彼に一言呟くと
彼は私の手を引き
自分のほうに抱き寄せる…
彼の心臓の音が聞こえた
そして私もドキドキしていた
彼の体温はとても温かかくて
私は再び目頭が熱くなると
彼は私に『ありがとう』と
一言ポツンと囁いた
私はその一言で
再び涙が溢れそえになると
彼は軽く笑って
『本当泣き虫だな』と
今度は私のオデコを
コツンとデコピンすると
私はオデコを抑えた
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