となり
新学校が始まり何も変わらない
時間がまた過ぎて行く
だけど私のとなり…
彼の席は空席だった

私は病院に始めて行った日から
毎日のように様子を見に
病院に通うようになっていた
別に何かをしるとかではないが
ただ彼のそばにいたかった


学校が始まると同時にり
私は部活を休部するようになり
彼の母親の病院に
学校が終わると制服のまま
急いで向かっていた

今日も学校を終え
病院へと急ごうと足早に
自転車置き場に向かう
そこには久しぶりに見る
知己が立っていた
私の姿が見えると知己は近づき
『もえ、瑞木が何で学校休んでるのか、知ってるんでしょ?』と
私に勢いよく掴みかかってきた
私はすっかり知己のことを
忘れていたのだ―
あんなに彼のことは諦めて
知己に協力をしようと
本気で思っていたのに
彼に会ってしまって
私の中は彼のことで
いっぱいになっていた
もう今更気持ちを
押さえられない位に彼への
気持ちは大きくなっていた

そして私に掴みかかっていた
知己を突き放して頭を下げた

『ごめんね、知己。私…ずっと嘘ついてた。実は私も、彼のことがずっと好きだったんだ』と
私は口ごもりながら言った
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