となり
『直人、こちらは、いつも話してる私の一番の親友の瑞木碧』と
直人に紹介した
私は見覚えのある彼の姿に
ドキドキしながら笑って
¨直人?¨と碧が言葉を
口にしようた瞬間
あり得ない直人の
反応を碧は目にした

『初めまして、佐藤直人です。よろしくね』と
碧に手を差しのべその光景は
何だか始めてバイト先で
挨拶を交わした時を
思い出すようだった
そしてまるで初めて
出会ったかのような
直人の態度に碧は
悲しい気持ちになった
碧は震える手を必死で抑え
『よろしく』と
直人の手を握り返す
碧は直ぐにでもその場から
逃げ出したい気持ちでだった

どうして直人は何も
知らないフリをしたんだろう…
それとも私のことなんて
忘れてしまったのか…
色んな思いが交差し
再会したその日の夜
碧はなかなか眠りに
つくことができなかった
たけど直人と再会して碧は
自分がまだ直人のことを
想っている気持ちに気付くと
その想いを真悠には
知られないように
直人への想いは
封印しようと決めた

そして真悠と直人は
付き合いだし碧は必死で
自分の気持ちを押さえて
二人と接していたが
それも次第に苦痛な日々になり
碧は段々と二人と距離を
置くようになった
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