となり
そして軽く会釈すると
病室を出ていった
私はこの時に何も知らずに
病室に来たのだった


そして…
碧のお通夜とお葬式が行われた
彼は泣かずにしっかりしていた
そして気が付くと季節は
夏が目前だった―

私はいつものように
学校に行くと教室には
いつもと変わらず笑顔で
クラスメイトと話をしていた
彼の姿が目に入る
それは碧が亡くなり
まだ一週間が過ぎた頃だった
私はそんな彼を少し不安な
気持ちで見つめていた

もう少しで夏休みになる
二年のイベントのひとつ
林間学校も控えていた
そして来年は受験生…
進路の説明なども
少しづつだったが
この時期から始まっていた
そして毎日が
慌ただしく過ぎていた
< 81 / 411 >

この作品をシェア

pagetop