となり
いつものように屋上に出ると
陽射しがかなり強く暑かった

『もえ~、テスト勉強してる?』と
梨沙子は
冷やし中華を作りながら
問いかけると私は首を横に振り
『全然だよ~何か私、進路も全然決めてないし…梨沙子は進路決めた?』と
プリンに手をつけ問いかけた

梨沙子は飲み物を口にしてから
『ん~まだよくわかんないけど、地元の高校でいいかなって、それよりも、夏休みの林間学校楽しみだよね』と
梨沙子は笑いながら言った

そう…夏休みには
泊まりがけの旅行…
林間学校がある
場所は北海道だ…
来年は受験を控えていたため
林間学校はバカをやれる
最後の楽しみなのだ
周りも特別に
思ってるのが大半だった

午後の授業は食事を
済ませた後ではやる気もでない

校庭をふと見ると
体育の授業なのか
暑い中ひたすら
生徒が走っている
『うわ~暑そうっ』と
私は小さく呟くと
クスッと横で彼が笑った

『ちゃんと授業聞けよ。頭悪いんだから』と
シャープペンを
黒板に指しながら
彼は笑いながら言った
『う る さ い』と
小声で私が彼に言うと
『ほらっそこ、聞いているのか?瑞木、次のページ読んで』 と
先生が彼を指す
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