となり
彼が部活に戻ると同時に
私も休んでいた
部活に戻っていた
夏休みは毎年開かれる
大会のために
朝練も放課後も
練習が続いていた

私は長い間部活を
休んでいたためか
クラリネットを外され
去年卒業でいなくなった
先輩が担当していた
ホルンを任されることになるが
大会には二年生は
林間学校と重なりため
参加することはなかった
それでも音合わせを一緒にする

そして私は窓際に座り
彼のいるグランドを
部室の窓から見る
それは久しぶりの
何も変わらない
いつも見ていた光景…
私は安心していた

そしていよいよ
林間学校当日…
いつもにないくらい
朝早くに目が覚めた
カーテンを開けると
まだ外は暗かった

私は階段を降り
リビングに行くと
母親が朝食の用意をしていた

『もえ?ずいぶん、早いじゃない?』と
キッチンから声をかける
『うん、何か目が覚めちゃった』と
私は洗面所に行き
顔を洗いテーブルに座る

母親はキッチンから
牛乳を運んでくると
私は母親から受け取り
牛乳を飲んでいると
父親が起きてきた

『おはよう。何だずいぶん早いな』と
父親は言い洗面所に向かう
『お父さんまで、お母さんと同じこと言ってるし』と
私は朝食に手をつけた
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