となり
そして気が付くと
集合時間間近になり
『もう、そろそろ行かないと』と
梨沙子の言葉に
私達はバスに向かう

梨沙子は点呼の確認を
先生に報告すると
私達はバスに乗り込んだ
バスの中は半分くらい
点呼を済ませ座っている
クラスメイトの姿があった

『もえ、今度は俺と座ろうぜ』と
信吾は叫びながら私に声をかけ
座席に座わると信吾は
少し意味深な笑みを浮かべて
『もえ、例のアレ買ったのか?』と
小声で信吾が囁いた

『アレ?』と信吾の問いかけに
私は困惑しながらも
鞄の中からブレスレットの
入った袋を取り出し
『もしかして、これのこと?可愛いでしょ』と
信吾に見せると
信吾は少し照れながら
ポケットから袋を取り出し
私にそっと見せた

『えっ?信吾~これっ』と
私は大きな声を出すと
信吾は私の口に手を当てながら
『シーシー』と
言いながら少し顔を赤めている

信吾のブレスレットには
¨R¨のイニシャルと
Blueのガラス玉が付いていた

『信吾、これ~もしかして?』と
信吾を見ると信吾は首を
縦に振り再び顔を赤く染めた
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