好きです、先生。


「え?!じゃあアンタ、川嶋に本気だったの!?」
ぐわん、と甲高い蘭ちゃんの声が頭に響いた。

「うん」
私の肯定の言葉は青空に埋まって消えていく。さらさらと優しく髪を撫でてくれる屋上の風は私のお気に入りだ。

「なんかの冗談だと思ってたよ…じゃあ流されたの?告白」
「…うん」
「あっちゃぁ…まぁ川嶋は教師なワケで、アンタ生徒だしね。仕方ないでしょ」

蘭ちゃんはオトナだ。
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