星にキス。
Love Kiss...1

*青空。【look up blue sky】





「はぁー」


「ちょっとー、ナツー。 何ため息なんてついているの?」


ナツってのはあたしのこと。

そして、目の前で腰に手を当てあたしを見下ろしているのは――― 友達の、ハル。


「朝からため息とか…… “幸せ”逃げちゃうよ!」


幸せ、か……。


意味ありげな笑みを浮かべ、首を傾げて言った。


「ハルがいてくれたらあたしは幸せだよ?」


「ナツに告白されても嬉しくなーいっ」


目を合わせて――― 二人で笑い合う。


「ハハハッ! んで、なーんでこんな朝からため息なんていつているの?」


空いている席にハルが腰を下ろし、あたしの机に頬杖を付いて聞いてきた。


「なんとなーく、かな?」


そんなハルの問い掛けに、あたしは曖昧に答え――― 窓から、青い空と白い雲を見上げた。


見上げた空は、青く、青く澄み渡り――― 白い雲が浮かんでいる。






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