星にキス。
Love Kiss...1
*青空。【look up blue sky】
「はぁー」
「ちょっとー、ナツー。 何ため息なんてついているの?」
ナツってのはあたしのこと。
そして、目の前で腰に手を当てあたしを見下ろしているのは――― 友達の、ハル。
「朝からため息とか…… “幸せ”逃げちゃうよ!」
幸せ、か……。
意味ありげな笑みを浮かべ、首を傾げて言った。
「ハルがいてくれたらあたしは幸せだよ?」
「ナツに告白されても嬉しくなーいっ」
目を合わせて――― 二人で笑い合う。
「ハハハッ! んで、なーんでこんな朝からため息なんていつているの?」
空いている席にハルが腰を下ろし、あたしの机に頬杖を付いて聞いてきた。
「なんとなーく、かな?」
そんなハルの問い掛けに、あたしは曖昧に答え――― 窓から、青い空と白い雲を見上げた。
見上げた空は、青く、青く澄み渡り――― 白い雲が浮かんでいる。
< 1 / 155 >