星にキス。
*電話。【call my love friend】
思い立ったら――― 即行動。
家に急いで帰って、お母さんに聞いてみた。
「ねぇ、お母さーん。 翔ちゃんの連絡先って知らない?」
「――― えっ…… 連絡先?」
「うん、ちょっと話したいなーって思ったから」
翔ちゃんとは、小学2年生まで一緒だった。
両親の都合で3年生からは別の小学校に通っていたけど…… 親通しが仲がよく頻繁に連絡を取り合っていた。
だから……。
「しょうちゃんの連絡先教えて。 あっ、おばさんのでいいよ」
お母さんに聞けば、連絡が取れると思った。
あたしと翔ちゃんはまだ幼く…… ケータイ電話なんて当時は持っていなかった。
専ら、お互いの声を聞くのは母親同士の会話の合間に“変わって、変わって!”とせがんで、翔ちゃんの声を聞いていたくらいだ。