星にキス。




コンコンッ―――。


目の前の白いドアを叩いた。


練習した通り、中へ入る。


面接官は2人で、男の先生と女の先生の二人がいる。 主に女の先生が質問してきた。


ありきたりな質問から、意表をついた質問まできた。


そして、最後に……。


「どうしてこの特待生選抜を受験したのですか?」


絶対、聞かれると思っていた。

だから、ありのまま答える。


「自分の力を、試すためです。

この3年間、国語、数学、英語は特に力を入れて勉強してきました。
負けず嫌いな私は、テストの度に必死になって勉強してきました。

なので成果を試すために、今回、受験しました」


緊張して、話していることはぐちゃぐちゃだろう。

それでも、伝えたかった。


あたしがこの3年間、頑張ってきた“勉強”ってこと。

誰にも負けたくない気持ち。




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