星にキス。





だから、あの時。


“ナツちゃんと翔は似ている”って、言ったのかもしれない。


「どこに進学したと思う?」


グイッと机に身を乗り出し、ハルに聞いてみた。


「そんなのあたしが知るわけないでしょーがっ」


当り前なことだけど…… ハルに言い返された。


「だよねー」


こう言うことは、やっぱり翔ちゃんに聞くのが一番なんだろうけど……。


話しが出来無いんなら、意味が無い。


どうしてあたしと翔ちゃんはこうもタイミングが悪いんだろう。


「運が無いんだね、ナツは」


「そう、みたい」


でもやっぱり気になるな…… 翔ちゃんの進学先。

県内なんだろうか?

県外なんだろうか?


どっちだろう。


「ほらほら、考えたってナツになんて答えは出ないんだから、ケーキ食べようよ」


「うん」


それから1週間後。

あたしの元に、1通の書類が届いた。




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