星にキス。




「お母さんは…… ナツが中学3年生の冬、かな?」


「へー、結構最近なんだね」


3年前くらいの冬ってことは……。


「ナツが受験の頃」


「ふーん、そうなんだ。 翔ちゃん、どんな感じだった?」


やっぱり気になる。 いくら会わなくなったとしても、翔ちゃんがどんな“男の子”になったのか。


背は高いのか、低いのか。

部活は?


「うーん…… 男の子だから、背は高かったわね。 話したりは出来なかったけど」


そっか、そっかー。 やっぱり背は高かったのか。

あたしも会いたいなー。


電車に乗れば、2時間くらいなんだよな。

でも、運賃が高い……。


「近々、おばさんに会う予定は?」


「無い」


ぴしゃり言い放たれた。


おまけに……。


「ナツは大学をどうするか決めなさい!」


やっぱり言われたか。




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