星にキス。
*恋心。【not him first love】
「ナツ、おはよう」
「おはよう…… ハル」
いつものように、学校に来た。
「今日の放課後は大丈夫?」
首を傾げ、ハルに聞かれた。
数秒、考え込んだ。
あぁ、そういえば昨日“参考書を買いに行く”って約束したっけ?
「うん、今日は大丈夫だよ」
「ありがとう、ナツ!」
満面の笑みをハルは浮かべてくれた。
そんなハルを見ていると…… あたしの心はなぜか、温かくなる。
「…… ナツ?」
「えっ、なに?」
「なんか…… 元気、無いよ」
「……」
元気? あるに決まっているじゃん。
あたしはいつもと変わらない。
「昨日、なにかあったの?」
「別に…… 何もなかったよ」