星にキス。
それは、きっと。
「手紙が届いたからだよ」
「でもさー、それって“絶対”初恋だよ」
「違うからー」
そう…… 絶対、初恋なんかじゃない。
「もしかして!」
胸の前で、パチンッッと手を叩きハルの表情が一気に明るくなった。
「今でも好きなんだ!」
「違うから」
ピシャリ、言い切る。
そうだ、あたしが…… 翔ちゃんを好きなはずが無い。
なんせ、あたしたちが最後に会ったのは何年も前の話。
“恋心”なんて、あたしには存在していない。
「でもさー、うちらだって18になるわけじゃんか。 好きって思ったりはするんじゃない?」
そりゃ、あたしだって“女の子”
好きになったり、誰かに“恋”することだってある。
でもそれが“翔ちゃん”ってことではない。