星にキス。
そうだ、おかしい。
絶対、おかしい。
「いくら小さい頃に仲が良かったって言っても、何度も電話してくる?」
「するんじゃない? 懐かしい気持ちになったりして」
でも……。
「翔ちゃんの事を聞くと…… 話しを反らされる」
どちらかと言ったら、聞かれたく無いと言うか…… おばさんが話したくない様子だ。
「翔くんの話しが反らされるねー……」
「親子なのに…… どうしたんだろう?」
ハルがイスの背もたれに体重を預け、考えている。
絶対に、おばさんは翔ちゃんの話しをあたしとしたくないんだ。
でも、あたしに電話を掛けて来てくれる。
それはどうして?
ただの昔の友達だから?
声が聞きたいから?
「ナツの考え過ぎだって。 きっと、その場に翔くんがいないとかの理由で、ナツから翔くんの話題を反らしているんじゃない?」