星にキス。

「ナツーッッ！」


女子高のあたしたちにとって恋ばななんて、これ以上おもしろいことは無いってことはわかるけど。


「ハルには、絶対教えないから！」


こうも、自分が対象になるとおもしろくない。


「ほっほー。 その言い方から判断すると、まだ“愛しの翔ちゃん”とは話せていないみたいだね」


「――― ッッ！」


「どうどう！ 当たっているでしょ？」


「――― ッッ」


当たっているから、何も言い返せない。


「ナツは“愛しの翔ちゃん”と話せないから寂しいのかー」


さっきから話しを聞いていれば……。


「“愛しの翔ちゃん”って何よ！ それじゃあまるであたしが翔ちゃんを好きみたいな言い方じゃんっっ！」


もうっ、さっきからハルってば！ 別に今は翔ちゃんの事はなんとも思っていない。

ただ“話せたらいいなー”って思う程度。