星にキス。
キーンコーンカーンコーン―――。
静かな教室の中に、チャイムの音が響いた。
「んーっっ、終わったー」
午前中の模試が終わった。 午前中は主に、文系科目が中心だった。
午後には理数科目が残っている。
「ナーツッ、お昼にしよう」
「…… うん、そうしようか」
たった数科目だったけど、なぜか疲れた。
英語はそれなりに出来た気がするけど……。
「問い2の評論文、難しかったよね?」
ハルもそうだったんだ。
ハルの言うように、問い2の評論文は難しかった。 内容が掴みづらく、何度も読み返しをした。
だから、古典まで手が回らず最後の古典は少し、手を抜くような感じになった。
「このあとって数学から?」
ハルが卵焼きに箸を付けながら聞く。
「数学やって、理科」
あと2科目。
「頑張ろうね」
ハルと励ましあって、午後も乗り切る。