星にキス。
*手紙。【receive the letter】
午後の授業は、睡魔と戦いながら受けた。 そして、下校時刻。
「じゃあねー、バイバイ」
ハルと学校の前で別れ、あたしは駅に向かって歩きだす。
電車に乗って、地元の駅に着いた。
家には帰らず…… あたしは、公園に寄った。
「栄えたな……」
そんな印象を与えてくれる、小さな公園。
実際、公園は古びている。
しかし、周囲に新しい家がたくさん建っている。
ここに来るのは一体、何年振りだろうか?
最後に来たの…… それは。
カバンの中から、ぎこちない文字で書かれている手紙を取り出した。
あたしが最後に来たのは、この手紙を書いた頃だろう。
公園に足を踏み入れ、ブランコに腰を下ろした。
忘れていた。 確かに、昔――― “手紙”を書いた。
まさか…… 今になって届くとは。