星にキス。
*激励。【let me happy your voice】
ハルからのイチゴパフェのお陰か…… 以前とは違った毎日を過ごしている。
切羽詰まった毎日から、少し余裕のある毎日。
そんなある日の、日曜日。
いつものように、自分の机で勉強していたら…… 遠くで、あたしのケータイの着信音が聞こえた。
長く鳴っている――― と、いうことは。
「電話だっ!」
慌てて通話ボタンを押す。
「もしもしっ」
「ナツちゃん、慌ててどうしたの?」
翔ちゃんの、お母さんだった―――。
「いえっ、ちょっと電話の音に気付かなかったので……」
「ごめんね、勉強中だったよね?」
「ちょうど休憩しようと思っていたので大丈夫ですよ」
それは、本当。 ちょっと難しい問題に頭を使いすぎたので、休憩しようと思っていた。
おやつにホットケーキでも、焼こうと思っていたところでもあった。