星にキス。
だから、おばさんからの電話は…… 純粋に、嬉しかった。
「ナツちゃん、無理していない?」
「えっ―――」
それは、唐突におばさんからの心配から始まった。
「前にナツちゃんの声を聞いたとき、疲れているような感じがしたから……」
言われてみたら、そうだ。
前におばさんから電話をもらった時は、ひたすら勉強と向き合っていた時だった。
だからきっと…… 声でわかったんだ。
「あまり根詰めないようにね」
「ありがとうございます」
「ナツちゃんは、翔とそういうとこ似ているのよね」
――― えっ。 翔ちゃん?
ここ数ヶ月、おばさんと何度も話していたけど…… おばさんから翔ちゃんの事を話すことは無かった。
むしろ、あたしが翔ちゃんの事を尋ねると、話しを反らすくらいだった。