愛し過ぎたから


『あっ!リサそれは触ったらダメだろっ!今からなっちゃんが着るんだから!!』


リサが白いヒラヒラのドレスまがいを自分の胸にあてて、鏡を見ていたのを、無理矢理ヤツは、奪い取った。


なんだかリサが不憫に思える。


『ねぇ……それリサさんに着せてあげたら?』



一言だけど、珍しく私が普通の言葉を発したので、ヤツは目を丸くした。


リサはよっぽどその服が着たかったのか目を輝かせて、私とヤツを見比べた。




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