愛し過ぎたから


『あぁぁぁぁ−−!!』


いっそうリサの声が迫って聞こえた。


あぁ……これで終わる……何もかも終わる。






−−−−

−−−−−

−−−−−−。




−んっ?−−



私は恐る恐る目を開けた。


リサは目の前で包丁を振り上げていた。




が、そのリサの瞳には、大粒の涙が溢れんばかりにたまっていた。




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