愛し過ぎたから
コツコツコツコツ……−−。
私のブーツの足音だけが暗闇に響く。
コツコツコツコツ……−−。
歩いていく人、歩いてくる人、皆無。
コツコツコツコツ……−−
コツコツコツコツ…−−−
えっ?!
背後から同じ速度で着いてくる足音に気付いた。
つけられてる?
怖くなり、急ぎ足になる。
後ろを振り返ることなど出来なかった。
タッタッタッタ……
タッタッタッタ……
最後には駆け足になっていた。