愛し過ぎたから


『……ほんとに、もうっ……。』


そう言いながらももう私は怒ってなどいなかった。


明日にならなきゃ会えないと思っていた礼二が、今ここにいる。


それだけですごく嬉しくて、肩に回された腕を抱きしめるように目を閉じた。


『お腹すいてないか?』

もう午前零時を過ぎているというのにそんなことを聞く礼二。


『うん、大丈夫……。』

『じゃあ、シャワー浴びてこいよ……俺、我慢出来ない。』




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