愛し過ぎたから


『あらあら、怖かったのね?もう大丈夫よ!』


奥様が私の肩を抱き寄せ、背中をポンポンと叩いてくれた。


私は年甲斐もなく奥様の胸を借りて泣いた。


『俺、警察に電話してくるわ。』


旦那様が家に戻ろうとした矢先、


コツコツコツ……と階段を登る足音が。


その場にいた3人が一斉に振り返ると



−お巡りさん……−−





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