愛し過ぎたから


あかねは、自分の鞄から小さな瓶を二本取り出し、丁寧にキャップまで開けてくれた。


ありがとうと受け取り、一気に飲み干す。


あかねもゴクゴクと飲み干した。


『そんなに美味しいもんじゃないよね。』


あかねが瓶を眺めながら言う。


『う、うん。でも明日お肌つるっつるなんでしょ?』


『た、たぶん……。』




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