愛し過ぎたから


すると今まで顔を一度も上げなかった女性が、奴の一言で満面の笑みを浮かべ 顔を上げ、コクンと頷いたんだ。


彼女は、光の下で見るととても色が白く、病的ではないが細い華奢な体つきをしている。


顔にも綺麗にお化粧が解こされている。


『そうか〜〜イイコにしてたんだね〜〜ヨシヨシ。』


まるで犬を撫でるかのように扱う。


彼女は、そんな奴を下からウットリとした表情を浮かべ、頭を擦り寄せている。




−−き、き、気持ち悪い……−−




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