愛し過ぎたから
そして嫌がるあかねを荷物のように肩に担ぐと
『いいかい?なっちゃんは、ここでおとなしく待ってるんだよ?すぐ帰ってくるからね。』
そう言い、またあのリサと呼ばれた女性が入れ替わりに入ってきた。
今度は電気がついているから、彼女の様子もよくわかる。
また部屋の隅へ膝を抱えて座り込み、奇声を発しはじめた。
『ねぇ!リサさん??この縄解いて欲しいの!言ってる事わかる??』
私の必死の呼び掛けにも彼女を膝に埋めた顔をピクリともあげない。
『ねぇ?聞こえてるんでしょ?』
『お願いだから、助けて?あなたも自由になりたくないの?』