愛し過ぎたから
目が覚めた時には、椅子に縛りつけられていた。
口には粘着テープが張られて、衣服もしっかりと着せられていた。
ここはさっきの部屋なの……?首の動かせる範囲を見回すが、やはりこれといって特徴のない部屋だ。
随分と天井が高く、窓にはこちらから開かないように、鉄格子のようなモノで止められていて、例え届いたとしても、抜け出る事は、不可能なようだ。
部屋の中には、いっさいの余計なモノはなく、壁、地面、全てにおいてコンクリートの打ちっぱなし。