バレンタインはキライ。─チョコレートキス。─




「私、アンタに好かれる覚えがないんですけど?」


「す、涼風?は?お前も俺が好きなんじゃないのか?」


いや、うぬぼれるなよ。


「だって、俺が女と絡むのを睨んでたり…」



「はい?なんかムカついただけだけど?もう卒業なのに、遊んでばっかとか…」




「はぁぁぁぁ……俺、うぬぼれてたんだ…」





「だけどね……?」



「嬉しかった。面と向かって告白されるのは初めてだし」



私なんて、モテないし。



「/////…っ、俺さ…その笑顔に惚れたんだ。」



「え?」


「お菓子、作ってるとき笑顔だろ?」



ん、そりゃぁ作るのは大好きだからね。




「屋上でいつも見てた。見えるだろ、ここ」



本当に、はっきりと調理室がみえる。



「そして、いつもいい匂いがしてて…」



ま、まさか?!
匂いフェチ?
キショイ!



「に、匂いフェチじゃねぇぞ!!」



か、かわいい////。




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