バレンタインはキライ。─チョコレートキス。─
私は、机から立ち上がり…
マイフレンドである
心優(ミユウ)の元へと移動。
「心優───?」
「あっ!霈罹☆」
「霈罹、いつも甘い匂いするよね?」
そう、紗莉(サリ)に言われた。
それは、たぶん…
「いつもお菓子作ってるからだよ─」
「だよね───?」
私たち、3年は
今の季節、
あまり学校へと来なくていい。
自由登校なのだ。
だが、しかし…
家にいても暇、なのであって
学校へとほぼ毎日登校している。
「今日はなに作るの?霈罹」
「ん─…昼御飯は作るよ?心優と紗莉と私の分。あとは─…おやつにクッキー焼きますよ☆」
このように、
私は調理室をかりて
毎日自由に何かしらつくっては、
先生たちに配布したり、
自分たちで食したりしている。