涙飴
小さい顔に大きな目、
そしてその目を囲む長いまつげ。

小さくて高い鼻。
そしてその下のちょっと厚めの唇は、どこか色っぽさを感じさせる。

肩についたサラサラの髪から漂うシャンプーの心地良い香りが、あたしの鼻をくすぐる。

透き通る様な白い肌、今にも折れてしまいそうな華奢な体に小さな身長。


何処を見ても非の打ち所が無く、思わず抱き締めたくなる様な、そんなオーラが彼女からは放たれていた。



もし、あたしが華耶みたいに可愛かったら、大地から告白されたりしてたのかな……

そんなことを考えた。
< 12 / 268 >

この作品をシェア

pagetop