涙飴
「でも、もう終わった事だし気にしないで!それにさっきも言ったけど、大地にはちゃんと告白したし。
ま、ふられちゃったけどね」
あたしはそう言って笑った。でも、美津菜は腑に落ちないような表情をしている。
「でも……姫月はそれでいいの?」
「いいも何も今更どうしようもないし、華耶のことは正直ちょっとむかついてた所はあったけど……もう平気だよ。
大地の事ももう好きじゃないし……本当はまだ気にしてる自分はいるけど、辛さはなくなったんだ。だから……平気」
『平気』
あたしは美津菜に言いながら、自分自身にも言い聞かせた。
「……そっか。さ、宿題宿題!」
そう言うと美津菜はまた教科書を写し始めた。
『平気』
あたしがどんな気持ちでこの言葉を言ったのか、美津菜は分かっていたのかもしれない。
強がっている訳じゃない。
でも、それが本当なのかは自分でも分からない。
それでも、口に出せばそれが本当になる気がしたんだ。
ま、ふられちゃったけどね」
あたしはそう言って笑った。でも、美津菜は腑に落ちないような表情をしている。
「でも……姫月はそれでいいの?」
「いいも何も今更どうしようもないし、華耶のことは正直ちょっとむかついてた所はあったけど……もう平気だよ。
大地の事ももう好きじゃないし……本当はまだ気にしてる自分はいるけど、辛さはなくなったんだ。だから……平気」
『平気』
あたしは美津菜に言いながら、自分自身にも言い聞かせた。
「……そっか。さ、宿題宿題!」
そう言うと美津菜はまた教科書を写し始めた。
『平気』
あたしがどんな気持ちでこの言葉を言ったのか、美津菜は分かっていたのかもしれない。
強がっている訳じゃない。
でも、それが本当なのかは自分でも分からない。
それでも、口に出せばそれが本当になる気がしたんだ。