涙飴
「ん…おはよ」
そんなあたしの気持ちも知らずに、間の抜けた声であたしに話し掛けて来る五十嵐。
寝起きの気怠い感じの五十嵐もかっこいい!…なんて五十嵐ファンは言うんだろうな。
やっぱりあたしとは釣り合わない。…って当たり前か。
「俺、何分位寝てた?」
普通の会話なのに、いちいち緊張しているあたし。
「えっと、30分位かな」
「そっか。…てか、九條は?」
五十嵐聞いてなかったんだ。
華耶の事。
「華耶は微熱があるから、下がったら親の車で来るんだって」
五十嵐はやっぱり華耶と隣が良かったのかな?
いや、いつもの五十嵐の華耶への態度からしてそれは無いか…。
でも、あたしと隣になる位なら華耶と隣になった方がましとか思ってるかも。
そうだよね。
華耶可愛いし、男なら誰だって華耶の隣になりたいよね。
「ふーん…榎田、喜んでた?」
「えっ…うん。超喜んでた」
あたしがそう言うと、五十嵐の顔がフッと笑顔になった。
「ははっ、やっぱな。
あいつ、九條に対してすげーキレてたもんな」
そんなあたしの気持ちも知らずに、間の抜けた声であたしに話し掛けて来る五十嵐。
寝起きの気怠い感じの五十嵐もかっこいい!…なんて五十嵐ファンは言うんだろうな。
やっぱりあたしとは釣り合わない。…って当たり前か。
「俺、何分位寝てた?」
普通の会話なのに、いちいち緊張しているあたし。
「えっと、30分位かな」
「そっか。…てか、九條は?」
五十嵐聞いてなかったんだ。
華耶の事。
「華耶は微熱があるから、下がったら親の車で来るんだって」
五十嵐はやっぱり華耶と隣が良かったのかな?
いや、いつもの五十嵐の華耶への態度からしてそれは無いか…。
でも、あたしと隣になる位なら華耶と隣になった方がましとか思ってるかも。
そうだよね。
華耶可愛いし、男なら誰だって華耶の隣になりたいよね。
「ふーん…榎田、喜んでた?」
「えっ…うん。超喜んでた」
あたしがそう言うと、五十嵐の顔がフッと笑顔になった。
「ははっ、やっぱな。
あいつ、九條に対してすげーキレてたもんな」