涙飴
「うわっ!傘ないのに~」


「結構強いな……。
取り合えずどっかで雨宿りするしかないか」


そう言ってる間にも雨はどんどん強くなり、もう傘無しでは居られない程の土砂降りへと変わっていた。


「あそこしか雨宿り出来そうな場所がないな……」


あたし達は、近くにあった倉庫の様な建物のシャッターの前まで走った。
屋根が出っ張っているので、雨を凌ぐ事が出来そうだ。


そしてそこには、同じ制服を来た女の子が、同じ様に雨宿りをしていた。
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