涙飴
「え…あいつって…?」
「小野寺の事だよ」
予想外の名前に、あたしの頭は混乱する。
確かに前は大地の事が好きだったけれど、ちゃんと告白して気持ちにけじめをつけたし、五十嵐だってそれを知っているはずだ。
良く分からないが、何か勘違いをしているのかもしれない。
そう思って、あたしは聞いてみる事にした。
「なんでそんな風に思ったの?」
すると五十嵐は少し間を空けてから、その理由を話し始めた。
「さっき、小野寺と一緒に居ただろ?
良く見えなかったけど、声で分かった。
あ、話の内容は聞いてないから。
あいつが帰った後、お前泣いてたから、何かあったのかと思って。
それから…バーベキューの時も、見たんだ。お前が小野寺と話してる所。
見るつもりはなかったんだけど、お前が遅いから様子見に行った時、お前が小野寺と話してるのが見えてさ。
楽しそうだったから、話し掛けるのも悪いと思って、話し終わるまで待ってた。
勝手に見てごめん。
でも、その時のお前、本当に楽しそうで…」
「小野寺の事だよ」
予想外の名前に、あたしの頭は混乱する。
確かに前は大地の事が好きだったけれど、ちゃんと告白して気持ちにけじめをつけたし、五十嵐だってそれを知っているはずだ。
良く分からないが、何か勘違いをしているのかもしれない。
そう思って、あたしは聞いてみる事にした。
「なんでそんな風に思ったの?」
すると五十嵐は少し間を空けてから、その理由を話し始めた。
「さっき、小野寺と一緒に居ただろ?
良く見えなかったけど、声で分かった。
あ、話の内容は聞いてないから。
あいつが帰った後、お前泣いてたから、何かあったのかと思って。
それから…バーベキューの時も、見たんだ。お前が小野寺と話してる所。
見るつもりはなかったんだけど、お前が遅いから様子見に行った時、お前が小野寺と話してるのが見えてさ。
楽しそうだったから、話し掛けるのも悪いと思って、話し終わるまで待ってた。
勝手に見てごめん。
でも、その時のお前、本当に楽しそうで…」