涙飴
そう聞かれたあたしは返答に困った。
だけど、嘘をつく訳にもいかず、正直に話す。
「何も…してない」
予想通り美津菜は大きな目を更に大きくしてあたしを見て来る。
「えっ…なんで!?」
あたしはどう答えていいのか分からず、目の前のお弁当へと目線を落とす。
そんなあたしに美津菜は更に詰め寄って来た。
「だって、やっと想いが通じるっていうのに……好きなんでしょ?五十嵐の事」
「……うん」
美津菜が言いたい事は痛い程分かる。
分かるけれど、それを行動に移すとなると、またあの劣等感が頭を支配する。
「でもあのあいつが自分の気持ちを人に伝えるなんてなぁ……」
突然の言葉に振り向くと、そこには感心した様な表情をした鳴海が居た。
「ごめん、話勝手に聞いて。
ちなみに晃正なら今居ないから大丈夫だよ」
鳴海はそう言ってニコリと微笑んだ。
「で、五十嵐ってそんなに奥手なの?」
さっきの鳴海の言葉が気になっていた様で、美津菜はそう鳴海に問い掛ける。
そして鳴海は、今までからは想像も出来ない事を口にした。
「んー…奥手っていうか……2人にだから言うけど、あいつ、昔は明るい奴だったんだよ」
だけど、嘘をつく訳にもいかず、正直に話す。
「何も…してない」
予想通り美津菜は大きな目を更に大きくしてあたしを見て来る。
「えっ…なんで!?」
あたしはどう答えていいのか分からず、目の前のお弁当へと目線を落とす。
そんなあたしに美津菜は更に詰め寄って来た。
「だって、やっと想いが通じるっていうのに……好きなんでしょ?五十嵐の事」
「……うん」
美津菜が言いたい事は痛い程分かる。
分かるけれど、それを行動に移すとなると、またあの劣等感が頭を支配する。
「でもあのあいつが自分の気持ちを人に伝えるなんてなぁ……」
突然の言葉に振り向くと、そこには感心した様な表情をした鳴海が居た。
「ごめん、話勝手に聞いて。
ちなみに晃正なら今居ないから大丈夫だよ」
鳴海はそう言ってニコリと微笑んだ。
「で、五十嵐ってそんなに奥手なの?」
さっきの鳴海の言葉が気になっていた様で、美津菜はそう鳴海に問い掛ける。
そして鳴海は、今までからは想像も出来ない事を口にした。
「んー…奥手っていうか……2人にだから言うけど、あいつ、昔は明るい奴だったんだよ」