涙飴
「……本当に?怒ってないの?」
「うん!それより大地とすぐ別れたりしたら、許さないからね!」
強がってみた。
後から何かが込みあげて来た。
その何かは、あたしの喉に詰まって鼻をつんと刺激する。
全て嘘で塗り固めた言葉。
何で、あたしはこうなのだろう。
肝心な時に本音が言えない。
何で、こんなに臆病なのだろう。
でも、ここであたしが怒ったって何も変わらない。
どっちにしろ大地は華耶のこと好きだった訳だし、あたしと大地は付き合ってた訳ではない。
だから華耶が大地を好きになったって、あたしには何も言えない。
そんな権利、何処にもない。
今更悪口みたいなことを言っても、ただの負け犬の遠吠えにしか聞こえない気がして、あたしは嘘をついた。
これでいいんだ……。
こうなる運命だったんだ。
「うん!それより大地とすぐ別れたりしたら、許さないからね!」
強がってみた。
後から何かが込みあげて来た。
その何かは、あたしの喉に詰まって鼻をつんと刺激する。
全て嘘で塗り固めた言葉。
何で、あたしはこうなのだろう。
肝心な時に本音が言えない。
何で、こんなに臆病なのだろう。
でも、ここであたしが怒ったって何も変わらない。
どっちにしろ大地は華耶のこと好きだった訳だし、あたしと大地は付き合ってた訳ではない。
だから華耶が大地を好きになったって、あたしには何も言えない。
そんな権利、何処にもない。
今更悪口みたいなことを言っても、ただの負け犬の遠吠えにしか聞こえない気がして、あたしは嘘をついた。
これでいいんだ……。
こうなる運命だったんだ。