涙飴


何であの時

あの場所

あのタイミングで



『すき』と言うことが出来なかったんだろう。





振られたかもしれないけれど



こんな気持ちになる事もなかった。



後悔した所で、今更何も変わらない。




だってこれは運命だったんだから。



こうしてあたしの十一年間続いた初恋は幕を閉じた。


この先の運命も知らずに。
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