涙飴
そして、目線を携帯の画面からあたしに移すとこう言ってきた。
「小野寺大地(おのでらだいち)って誰?」
その名前を聞いた瞬間、顔が少し熱くなったのが自分でも分かった。
冷静に、そう心の中で念じてから、あたしは落ち着いた口調でその質問に返す。
「なんで?」
「発信履歴に名前があったからさ。
あ、間違えてボタン押しちゃって…ごめんね」
あたしは華耶に携帯を手渡した事を後悔した。
でも後悔した所で、現状は何も変わらない。
取り敢えず、何か答えを返さなければ。
「ただの幼馴染み…」
あたしは平然を装ってみたけど、鏡に映った自分の顔が真っ赤なのを見て正直に話す事に決めた。
というか、こんな顔でそんな事を言っても、どうせ信じてはもらえないだろう。
「……で、初恋の人」
「小野寺大地(おのでらだいち)って誰?」
その名前を聞いた瞬間、顔が少し熱くなったのが自分でも分かった。
冷静に、そう心の中で念じてから、あたしは落ち着いた口調でその質問に返す。
「なんで?」
「発信履歴に名前があったからさ。
あ、間違えてボタン押しちゃって…ごめんね」
あたしは華耶に携帯を手渡した事を後悔した。
でも後悔した所で、現状は何も変わらない。
取り敢えず、何か答えを返さなければ。
「ただの幼馴染み…」
あたしは平然を装ってみたけど、鏡に映った自分の顔が真っ赤なのを見て正直に話す事に決めた。
というか、こんな顔でそんな事を言っても、どうせ信じてはもらえないだろう。
「……で、初恋の人」