ちょびっと青春。
『ち、違うよ!カナなに言ってるのよ!〃ゞ』

『そ、そうだよ。カナちゃん!お兄ちゃんたちは友達なんだよ!〃ゞ』

『ふーん。』

『ガチャ。お待たせ~。お菓子持ってきたわよ。飲み物オレンジジュースでいい?』

『は、はい。オレンジジュースでよいです!』

『シーン』

『どうしたの?加奈がなんかやったの?』

『おかーさん!おねーちゃんとおにーちゃん友達なんだってよ!』

『ふふっ♪なに言ってるのカナ。そんなの分かってますよ。それじゃごゆっくりね♪』

『は、はい!』

『カナ、お姉ちゃん達の邪魔しないの。行くよ。』

『はーい。バイバイおにーちゃん。ノシ』

『…バイバイ。ノシ』

『…シーン』

『と、トイレ借りていい?』

『い、いいよ!!!』

『…声でかいよ。ん、んじゃ借りまーす。』

『ふぅ。』

『ガチャ。あ、あぶねー!カナちゃんが変な事言うからこのギクシャク。…なんとか逃げて来たけど。ふぅ。』

『おにーちゃん。』

『ビクッ!な、なんだカナちゃんか。どうしたの?』

『ちょっと耳貸して。』

『え?なに?』

『ホントはおねーちゃんのカレシなんでしょ?ヒソヒソ。』

『こ、このマセガキは。違うよぉカナちゃん。お兄ちゃん達はとっても仲良しの友達なんだよ!…きまった!』

『とっても仲良しの友達とカレシって何がちがうの?』

『…そ、それは。…き、キスしたら彼氏になれるんだよ!…オレは何を言ってるんだ…。』

『ふーん。それじゃ、チュ♪』

『…ポカーン。』

『これでカナとおにーちゃんはカレシとカノジョだね♪』

『バイバイカレシ!ノシ』

『…バイバイ。カノジョ…。』
< 13 / 31 >

この作品をシェア

pagetop