同居人が男の子!?
蓮くんだ。
「西川、早く行こう、皆待ってるよ」
あたしの腕を掴んで中へつれていこうとしてる。
少し離れたところにいる光樹には気づいてないみたいで。
「は?なんでお前が…」
いつのまにか光樹は蓮くんの前に立っていた。
見えないけれど光樹は今、かなり黒いオーラを醸し出している。
怖い。
「なんでって約束してたんだけど」
蓮くんも引き下がらず負けじと言い返した。
光樹の目線は蓮くんから徐々にあたしに向けられる。
その瞳はものすごく不機嫌で。
いつもの茶色い瞳なのにまるで別人のように冷たかった。