同居人が男の子!?
「やっぱり蓮もいたんだな」
冷めきった声で呟いて盛大なため息をついた。
「光樹は西川のなに?」
あたしを後ろにかくして、蓮くんは言った。
もうなんなの?
ずっと立っていて履きなれないヒールで足が痛い。
でも座ることもできない空気。
「彼氏」
スパッと一言いい放つ。
「今日、カラオケ行くこと聞いてないの?」
一歩光樹に近づいたからあたしもバランスを崩して前に進んでしまった。
光樹との差が少し縮まった。それだけなのにかなりどきどきして心臓が痛い。
口の中の水分がなくて、あたしはくらくらしてきた。