同居人が男の子!?





光樹が口を開いたと思えば冷たい一言。




「ふうん。そっか」





あたしの目頭が熱くなってきた。

もう一度ギロッと蓮くんを睨んだ光樹はもと来た道を戻っていった。



「え!?」


人混みの中から見慣れた人物が光樹の腕に絡み付いた。

よーく目をこらしめて見てみると。



「唯花…」



華奢な腕をいっーぱいに使って腕を組んでいる。あたし並のスカートの短さに露出が多い上半身。


光樹の顔は強ばっていたけど、諦めたのか。唯花に腕を引かれたままどこかへいなくなった。




「うそ…」


「どうかした?」



あたしの様子に気づいたのか蓮くんは顔を覗いてきた。
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