同居人が男の子!?




「だめだよ、危ない」


「大丈夫だって。20分くらいだから…」



「いいよ、送らせて」




ビルやショップ、電灯の光で今度はあたしと蓮くんの顔を照らした。



その真剣な瞳にあたしは固まった。



しょうがなくあたしは素直に蓮くんに送ってもらうことにした



いつまでも引き下がってくれそうにないし。



深夜になっちゃうよ。



自分の影をぼーっと見つめながらとぼとぼ小幅で歩く。




それに蓮くんも合わせてくれている。




「…っ」


次第によく分からない涙がじわりとでてきた。





目の前のひとは蓮くん。

光樹じゃないんだよ?
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