同居人が男の子!?
「あの…怒ってる?」
ついつい口走ってしまって、口元を押さえた。
光樹はテーブルの上に置いてある黒いリモコンを手に取った。
電源を切ってソファーを立つ。
その動作がまるでスローモーションのように見えた。
俯いたら、あたしのうえに影が重なった。
壁に優しく押し付けられて、顔の両脇に手をつかれ、囲まれる状態になってしまった。
どきん
どきん
その迷いないまっすぐな瞳に思わず見とれていた。
「別に」